flower~ミルクティー another story~

そんな陽鞠の異変に
いち早く気づいていたのは、
柚琉だった。

柚琉は陽鞠の隣に並べるよう、
わざと歩くスピードを
落として陽鞠に話しかけた。

「…何かあった?」

「え?」

「さっき、優之介と2人で向こうに
消えたあたりから何か変だからさ。」

「…バレてたか。
ちょっと、優之介と
言い合いになって…。」

「僕でよければ話位聞くけど?」

「…ありがと。でもいいの。
私が悪いんだし。」

そう言うと、また陽鞠は
ぎこちない笑顔を向けた。