夜。

優之介は兄に翔の事を話していた。

「まだ…少ししか話してないけど、
新しい生徒会が彼の手で
どうなっていくかが楽しみ。」

「そか。」

「しっかり見届けなくちゃ。
んで、3年に上がる。」

「そうだな。」

実際、休みが多くて進級は
出来ないかもしれないと
聞かされていた龍之介は、
そう語る弟の姿に
胸が締め付けられる思いだった。