食事を終えて薬を飲むと、
優之介は店を出てベンチに腰かけた。

病み上がりで動き回るのは少し辛い。

「…大丈夫か?」

「あぁ。
少し休んでるから、先に回ってろよ。」

「解った。
じゃあ、また後で合流しよう。」

シュウたちはそう言って
向こうへ行ってしまった。

少し目を閉じる。

秋の風は少しだけ冷たいが、
そんなに強くもなく
ちょうど良かった。