優之介はホテルに借りた
体温計で熱を計る。

「…36.2。」

「平熱はどれくらいだ?」

「大体…35度かな。
平熱低いんだ、俺。」

「ま、下がってるし
真っ直ぐ歩けるなら良いんじゃねぇか?」

「そうだな。」

そんな話をシュウとして、
ベッドから降りた優之介は部屋を出た。