ミルクティー

紫陽花祭りの日。

柚琉はちひろを誘って、祭りに参加していた。

子供神輿があったり、
出店も出たりして、
さくら祭りと並ぶほどの盛況ぶりだ。

ちひろは浴衣を着ていた。
淡い水色の生地に、色とりどりの花。

頭には綺麗な髪留め。

「可愛い。ちひろ。」

「ありがと、柚。」

手を繋いで歩く。