冬になった。

柚琉はこの日自宅の喫茶店に、
ちひろを誘った。

父親の淹れるミルクティーが
柚琉のお気に入りだから、
ちひろに飲んでほしかったのだ。

「どう?」

「…うん。美味しい。」

「良かった。」