翔真は祐輔の体を起こすと、
壁にもたれさせながら言った。

「…そこにいるんだろ?転校生。」

すると、ピアノの陰から
恐る恐る瑠花が出てきた。

「お前、こいつに何した?」

「あ、あたしは何も…」

「何したって訊いてんだよ!!」

瑠花はビクッと体を震わせる。