三階。

ここは普段、
移動教室にしか使わない為、
人通りがなくて本当に静かだ。

1つ1つの教室を、開けて見ていくと、
音楽室に祐輔が倒れていた。

「祐輔!!」

慌てて駆け寄る。

近くには力を振り絞って
電話しようとしたのか、
携帯が落ちていた。

「…優衣、保健室の先生と
出来るだけ体格のいい先生呼んでこい。」

「解った。」

優衣はバタバタと
階段を降りて行った。