放課後。

優衣は帰り支度を済ませると、
保健室へ祐輔を迎えに行った。

「…祐ちゃん。」

「あ、優衣…。」

祐輔は体を起こしていた。

「聞いたよ。
言い合いになったって?」

「…あー、聞いたのか。
何か…恥ずかしいな。」

「ううん、嬉しかった。
祐ちゃんが私の事言われたのに対して
怒ってくれたんだもん。」

「…だって、好きな奴を
からかわれたら…
そりゃ腹立つよ。」