修学旅行を機に、
祐輔の周りは少しだけ
友達が増えて
俄(にわか)に賑やかだった。

バスの中で少し会話を
交わしたグループが、
少しずつ話しかけて
くるようになったのだ。

優衣はそれを嬉しく思っていたが、
翔真は違ったようだ。