その時だ。

「…優衣?」

「祐くん、出てきちゃダメよ。」

「優衣、いるんだろ?」

「うん。」

「母さん、ちょっと
二人だけにしてほしい。」

「祐輔…。」

祐輔の母親はリビングに消えていった。

「上がって。」

「お邪魔します…。」

優衣は中へ入った。