その時だ。

「…優衣?」

翔真がやってきた。

その声でハッと我に返る。

「大丈夫か?」

「えへへ、久しぶりに指切っちゃった。
絆創膏ある?」

「おう。待ってろ。」

翔真が救急箱から絆創膏を
一枚取り出して貼ってくれた。