とある朝。

桐生 翔真は多少イライラしていた。

「おーい、優衣!?先行くぜ!!」

「待ってぇ!!」

奥から妹の桐生 優衣が駆けてくる。

「…ったく、優衣は
どんくせぇんだから。
置いてくぞ。」

「あっ、待って!!」

優衣はくるっと振り向くと、
「パパ、ママ、行ってきます!!」
と、声をかけた。