ブルー・スカイ

確信は持てないでいたけど、もう時間はなさそう。
奈々は、間違いなく、裕也に気をとられている。

「健?」
「……ん?」

裕也が健に話しかける。

「お前、好きなのか?」
「はっ!?」

健は急に大きい声でそう叫んでしまう。

「だっ、誰が誰を……」
「お前が、奈々を」
「……っ……」

そうだ、そうだよ。
好きだ、もう言ったし。
裕也には負けねぇ。
絶対に、負けない。