ブルー・スカイ

裕也くんの「待ってて」の声に心臓が飛び出しそうになる。

ドキドキが止まらない。
どうやら、もう確信した方がいいみたい。

私……裕也くんが、好き、なんだ。

気づいてしまったからには、もう仕方ない。
健くんを断って、裕也くんに気持ちを伝える。
それがいいよね?

「ん?どしたの奈々」
「えっ!?あっ……」

葵が考え込んでいた私に声をかける。
我に返った私は葵をまじまじと見つめてしまった。