ブルー・スカイ

――「あ、私そろそろ帰らなきゃ」

気がつけば、時刻は8時を回っていた。

「あ、そうだね?送ろうか?」

比奈がそう言ってくれたけれど、

「大丈夫!ひとりで平気だよ。じゃあ、またね」

私は断って笑顔で別れた。

「明日ねーっ!」

後ろで比奈が寂しそうにそう言ったから、私は軽く手を振った。



「はあ、帰っちゃったねぇ、奈々」

比奈が寂しげにそう呟く。