追悼会の夜。 事故現場にタバコやビール、 花束が供えられた。 みんながしゃがみこみ泣き惜しんでいる中、 よりは一人、呆然と立ち尽くしていた。 「大丈夫か?」 俺が話しかけても返事をしない。 その日を境に、 よりは姿を消してしまう。