「そのとおりだな。”意識狩り”を抹殺するためなら、俺たちはまとまることができる。 自分のためでもあるからな。 俺の知ってる限りの仲間に相談してみよう」 その言葉に30男は満足そうな微笑みを浮かべ、静かに右手の指先を自分ののど元に運ぶと、ゆっくりと横に引いた。 しかしその姿に、酔いにまみれた銀座を歩く人々は、何も関心を示さなかった。