「…て、哲…あの、」 たくさんの人の目の前なのに。 「コースターキスってやつ、だな」 みんなの前でキスをする哲に。 あたしはビックリしちゃって。 顔を下げるに下げられなくて。 開いた口が塞がらなくて。 そしてそして。 顔が真っ赤になった。 「吐く?」 「いい、大丈夫。全然へい…っ、」 ジェットコースターを降りて数歩。 あたしはというと。 哲に抱えられて、へとへと状態。 気持ち悪さが果てしなくて。 「ちょっとここで座ってて」 座らされた、 休憩場所のようなベンチ。