「十夜くん、眠たくない?」 「別に。飛鳥(アスカ)が眠たいなら、寝ろよ」 飛鳥、と呼ばれた女の子は すごく可愛らしい子だ。 小柄で華奢な、男が誰だって 守りたくなるような、そんな感じ。 ぶっきらぼうな十夜の優しさを、 彼女はどう受け止めるのだろうか。 あたしにはもう、 他人のようになってしまうのかな? あたし十夜に、 笑いかけられなくなっちゃうの? そんなの、嫌だ……。