「うん。本当」 すると結衣は目を少し潤ませた。 「すごいじゃん!やったね!」 自分のことのように喜ぶ結衣。 あたしはそれを見て、 少し嬉しくなった。 「絶対幸せになってね!」 「うん。ありがとう」 そうだ。 あたしは哲さんと 幸せにならなきゃ いけないんだ。 あたしは今、すごく幸せなんだ。 「じゃ、また後でね」 教室に担任が入ってきたのと同時に、 あたしは自分の席に戻った。