「結衣…、」 「うんうん。泣きたいよね…、腹立つよね」 ぎゅっと抱きしめて、 擦ってくれる結衣の手が すごく身に染みる。 優しくなだめてくれる 結衣の声が耳から離れない。 「あたし…、最低だ」 「紗月…」 あたしは泣きながら、 結衣と一緒に学校を後にした。