幸せな夢から冷め、レイは再びパソコンに向かった。
あれから何日経ったのか。
こんな真白な空間の中では時間の感覚が掴めない。
彼女は──生きているのか。
恐ろしい場所に放り込まれて……身も心もズタズタにされて……それでも、生きていて欲しいと願うのは単なるエゴだろうか。
逢いたい。
責められてもいい。罵られてもいい。何を言われてもいいから……逢いたい……。
「──っ」
バン、とキーボードを叩きつける。ピー、とエラー音が響いた。
「どうした」
「…ノアに会わせろ」
「映像で無事な姿を確認出来るようにしてあります。ご覧になりますか?」
ヒューイの部下はリモコンで白い天井からモニターを出す。
「そんなの、いくらだって誤魔化せるだろう。本人を、目の前で確認させろ! …でないとこれ以上プログラムの入力はしない!」
部下達は目配せをする。
「…少しお待ち下さい」
溜息しながら一人が部屋を出て行く。
しばらくして。
「ヒューイ様の許可が下りました。こちらへどうぞ」
レイは顔を強張らせたまま、松葉杖をついて付いて行く。何度となく騙されたおかげで、すぐには信用できなかったのだ。
「面会は五分とさせていただきます」
あれから何日経ったのか。
こんな真白な空間の中では時間の感覚が掴めない。
彼女は──生きているのか。
恐ろしい場所に放り込まれて……身も心もズタズタにされて……それでも、生きていて欲しいと願うのは単なるエゴだろうか。
逢いたい。
責められてもいい。罵られてもいい。何を言われてもいいから……逢いたい……。
「──っ」
バン、とキーボードを叩きつける。ピー、とエラー音が響いた。
「どうした」
「…ノアに会わせろ」
「映像で無事な姿を確認出来るようにしてあります。ご覧になりますか?」
ヒューイの部下はリモコンで白い天井からモニターを出す。
「そんなの、いくらだって誤魔化せるだろう。本人を、目の前で確認させろ! …でないとこれ以上プログラムの入力はしない!」
部下達は目配せをする。
「…少しお待ち下さい」
溜息しながら一人が部屋を出て行く。
しばらくして。
「ヒューイ様の許可が下りました。こちらへどうぞ」
レイは顔を強張らせたまま、松葉杖をついて付いて行く。何度となく騙されたおかげで、すぐには信用できなかったのだ。
「面会は五分とさせていただきます」


