晴哉さんの命日の日。いつもは一人で行く場所に何の予告もなく秋人さんに連れられてきた。 そして、静かな小道で、まるで映画のワンシーンみたいな場面。 『日和、俺はお前が好きだ。』 『だから、俺だけを見てろ』 初めて聞く、その言葉。 ズルい。 この人はどこまでも。 なんで、こんな時まで俺様なのか、とか。なんで今なのか、とか。 だって、 絶対拒めなくて。 ううん、拒む必要なんて、理由なんてないって分かってたけど。