憂鬱girl-stage③-


だけど、とにかくオーラが違うから、あたしは口を結んで

「今、成長段階にあります!!」

そう、将来はきっとナイスバディになってる筈、と睨みつけながら。
そんなあたしに目を丸くした秋人さん。


なにが面白いのかクツクツと優雅に笑って、やんわりとあたしの肩に腕を回す。


「面白れ。な、小春、このちっちぇーの俺にくれよ」


な、なんて事を!てゆうか、腕!


「んー、こないだのチャラにしてくれたら考えてもいいよ」


お兄様!取引きですか!


「あれは無理」

「じゃあ駄目」

「なら貰う」

「話、聞いてる?」

「めんどくせー」


目の前で行き交う会話。いや、最早あたしの存在は無視です。それよりも、この、う、腕を、


「はぁ、とにかく日和が爆発しそうだから秋人はその腕どけて。」


春兄の呆れた声で、事実、あたしはやっとの事でその大爆発を免れた。