だけど、とにかくオーラが違うから、あたしは口を結んで
「今、成長段階にあります!!」
そう、将来はきっとナイスバディになってる筈、と睨みつけながら。
そんなあたしに目を丸くした秋人さん。
なにが面白いのかクツクツと優雅に笑って、やんわりとあたしの肩に腕を回す。
「面白れ。な、小春、このちっちぇーの俺にくれよ」
な、なんて事を!てゆうか、腕!
「んー、こないだのチャラにしてくれたら考えてもいいよ」
お兄様!取引きですか!
「あれは無理」
「じゃあ駄目」
「なら貰う」
「話、聞いてる?」
「めんどくせー」
目の前で行き交う会話。いや、最早あたしの存在は無視です。それよりも、この、う、腕を、
「はぁ、とにかく日和が爆発しそうだから秋人はその腕どけて。」
春兄の呆れた声で、事実、あたしはやっとの事でその大爆発を免れた。

