だん、と机を叩いて二ノ宮さんが言う。 「そいつなら、いつでも小鳥遊さんを殺せるだろうし!」 「そやな!違いあらへん!」 皆も特に二ノ宮さんの意見に口を挟むことなく賛同した。 「外部犯なら尚更、外に出るのは危険です。みんな、ここにいましょう」 頷きはしないが、反論もない。 ――こうして、僕たちの長い夜が始まった。