アイゼンハイムからの招待状



「あんこさんもですか」


「はい。基本、一緒にいますので」


泣いて答えられないあんこさんの代わりに平野さんが答える。


メモ帳に箇条書きに書いたこと。僕が知っていることもあるが。


出流。
ずっと部屋にいた。

荻原、二ノ宮。
共に部屋にいた。


菜子、雫。
洋館散策後、出かける。


蓮見。
部屋にいた後、菜子たちに呼ばれ六時すぎまで出かける。


僕。
部屋にいた。


佐藤。
一眠りしたあと、軽い洋館探索。


平野。あんこ。
買い出しの後に掃除等の雑務。六時から調理開始。


夕食時。
出流以外は全員、食卓の間にいた。


紙が置かれたのは、この時か。


そんなことを書いた紙を見て、眉を寄せる。