「きちんと部屋は探した?」
「探したよ」
「いつなくなったか分かる?」
「昼間、なーこさんがそーちゃんに猫耳見せた時からカバンに入れていたらしいんだけど、買い物から帰ってきてね、なーこさんがウノやろうっていったから、カバン見て」
「なくなっていたと。因みに帰ってきたのは」
「ついさっき」
となると六時以降か。
うーんと考える。
「蓮見さんはどうしていたんですか」
「俺?俺は館内歩き回った菜子たちが、外に買い物行きたいと言ったから今の今まで部屋を出ていた」
「鍵は?」
「もちろんかけていた」
「他になくなったものはないんですか」
「ない、な。見た限りでは」
「ねえねえ、そーちゃんは私の猫耳知らない?」
「知りませんよ」


