「ウチも、そーちゃんの猫耳みたい」
「そこ、便乗するな。僕もつけないからな」
蓮見さんとはいい酒が飲めそうだ(未成年なのであくまでも例え)。などと思いながら、忘れかけてたもう一人の人を見る。
なんというか、メタルな男性。
ライヴハウスにいそうな感じで、じゃらじゃらとシルバーを身に付けている。長めの茶髪は不衛生そうだ。
僕が見たのに気づいたかメタル男はひらひらと手を振った。
「佐藤誠(さとう・まこと)。レターネームはチャンピオン。アマチュアのボクサーなんよ、俺。よろしく、そーちゃん」
さぶいぼが出たのは言うまでもない。
こいつ、僕をそーちゃんとにやにやしながら言いやがった。
なーこさんはまだいい。だが、こんなチャラ男風味の男に言われるとは。


