アイゼンハイムからの招待状



それを半分は晒すような大胆なドレスはあの女性しか似合わないだろう。



「ようこそ。よく来てくれたわね。あなたの名前、教えて下さる?もちろん、手紙の名前よ」


耳から頭蓋骨が揺らがされた気がした。


音色が綺麗。
ピアノでも聞いたように鳥肌がたって、身を震わせてしまう。


まずい、唇が震えてきた。


こんな感覚久しぶりかもしれない。


――他人に惚れてしまった、この甘い悦楽は。


「奥様、実はこの人たちはアイゼンハイム様の」


「アイゼンハイムですって……!」


ピアノの音色がワントーン上がる。


上品な立ち振る舞いだった女性がいきなり慌てたようにこちらに来た。


かつん、かつかつ。歩く音からしてピンヒールでもはいているらしい。