山の中にあるためか、生える木のせいで若干薄暗いが。
木漏れ日がスポットライトのように洋館を照らしていて、いい演出をしていた。
「うわー、お金持ちぃ」
「同感……」
「パーティードレスが良かったかな」
「思いっきり、デニムできたんだけど僕」
SPいても不思議じゃなさそうだ。世界遺産なんじゃないのか、この建物は。
余計に今日泊めてもらえるのか不安になってきたが。
「ふぁいとぉぉ」
「い、一発っ」
いくっきゃねえと僕は雫と一緒に門を超えた。
二枚扉には、ノッカーがついていた。てっきりこれ叩いて中の主を呼ぶのかと思ったが、雫がインターホンを発見。
なんだか、インターホンがある事実にやけに安心した。
インターホンを押す雫。押すなりピンポンダッシュ(僕に全てを任せたらしい)ごとき早さで逃げようとする奴を捕まえる。


