アイゼンハイムからの招待状



(二)


午後二時五十二分。


ふもとから登って、十分少しか。


時計を見て、目の前にある屋敷に脱帽した。


疲れが吹っ飛ぶほどの驚愕。まさか田舎で、あまり名も知れていない町にこんな建造物があるとは。


敷地を区画する塀だってすごいし、門まであった。来客を予想してか、開きっぱなしの門だが、閉じれば要塞になりそうなほどデカい。


よほど大切なものを守ってんだろうと思うのは正解。門の向こうには塀よりも高い屋敷が重鎮していた。


いや、屋敷ってよりは洋館か。細かな区別は知らないけど、立派な建造物。


北欧から大地ごとくり抜いて持ってきたんじゃないのかと思うほど、洋館の作りは外国の博物館並みに立派立派。