「ふぁいとぉぉ」
「そんな気の抜けたファイトでは、一発!とも叫べないから」
「そーちゃんだらしないなぁ。キャリーバック持ってくれたとき、かっこいいと思ったのに。身長小さいくせにパワーとガッツがあるじゃないかと」
雫にキャリーバックを突き返す。無視して進んだ。
「きゃー、そーちゃんが怒ったぁ。何に怒ったの?」
「……」
「あ、分かった。身長か」
「いじめっこか、お前は」
「そーちゃんは小さくて良いんだよ。顔も年齢よか五歳はサバ読みしてもいい童顔だしぃ」
「人が気にしていることをずけずけ言うなっ」
無視しようにも、この悪口大百科たる雫に説教をしたくなった。
「毎回、身長と童顔でいびるな。僕が一番に気にしていることを」


