「だ、大丈夫だよね……?」
「アイゼンハイムが言うにはね。招待状と一緒にこの手紙を小鳥遊さんに渡せばいいらしいから。それで丸くおさまるはずだけど」
もう一通の封筒は僕の上着の中にしまったままだった。あいにくと、両手が塞がっているので雫に見せられないが。
「そっかそっかぁ。じゃあ、安心だ。ダメでも運転するのはそーちゃんだし」
「必ずオーケーにさせてやるっ」
また長い道を走るのはイヤだから、この際、拒否られたら頼み込み作戦に移ろうと考える。
封筒に興味なくなったか、雫が僕の上着のポケット無理やり招待状を押し込んだ。シワになったんじゃないのかと微かに思う。
「雫、少し休もう」
「ええー、大丈夫、まだ歩けるよ」
「現実を見ろ。僕は重いキャリーバックを二つも抱えての山登りだぞ。きつい」


