まずはこの摩訶不思議なマンボウを家に入れよう。このまま外にいるのはマズイ気がする。
マンボウはおしりのヒレをパタパタと動かして前進する。
俺の歩く速さとさほど変わらない。
マンボウをリビングにあげると、マンボウはテーブルの上に座った。
座ったといっても、尾ヒレをテーブルにつけているだけなのだけど。
これ絶対尾ヒレにハンパない負担かかってるよね?
ツッコミたい所は多々あるが一先ず飲み込んでおいた。まずは情報収集だ。
「あ、私紅茶飲みたい。淹れてきてちょうだい」
マンボウが紅茶飲むのかよ。
てか勝手に上がり込んで注文するな。
駄目だ。やはりツッコんでおこうか?
だけど今は止めておこう。紅茶を淹れなきゃ、またあのヒレで叩かれそうだ。



