「あらやだ、よく私が百とんで十五匹の子持ちだってわかったわね」


「えぇ!?」


素っ頓狂な声が聞こえた。


嗚呼、そういえばマンボウって一回の産卵で三億近くの卵を産むんだったっけ。


というか子持ちだったんだこのマンボウ。意外な発見。


おっと、早く渡さないとカルピスが冷めてしまう。


頃合いを見計らい部屋に戻る。


「おっ、カルピスじゃん気が効く……ってホット!? 普通そこはクールだろ!」


「まあ、この時期は普通冷たいカルピスよね。頭オカシイのかしら?」


なんかホットカルピスが不評だったので、全てマンボウに飲んでもらった。残飯処理。


なにやら熱い熱いと騒いでいるが、きっとそれは俺の空耳であろう。ははっ。


新たなマンボウの可能性を見出し、ほんの米粒だけマンボウとの共同生活に希望を見出すことが出来た午後タイムであった。