いつもと同じ時間に目を覚まし。


いつもと同じように朝食を用意して。


いつもと変わらぬ芽衣を起こし。


いつも一緒にご飯を食べて。


いつも手間取る着替えを手伝い。


いつもやってくる幼稚園バスに芽衣を送って。


いつもと異なるマンボウの住む家へ戻った。


バクバクと俺が作ったトーストを貪る魚類。


一晩経てばなにもかも夢というオチが待っているかもと期待したが、現実はそう思い通りにはならないようだ。


芽衣にはマンボウのことを幼稚園では絶対に離さないようにと釘をさしておいた。


シスコンかと思われるかもしれないが、芽衣は俺の言うことをきちんと守るお利口さんだ。


俺が言うなといったから、芽衣は絶対に口を割らないだろう。