マンボウがいなくなり、芽衣は大泣きしていたが数時間経つと大人しくなった。


海に帰ったんだよという俺の嘘を信じてくれたようだ。


芽衣はこれから色んな経験をして色々なことを覚えていく。


その過程でマンボウのことなど忘れてしまうはずだ。


悲しみをいつまでも引きずらないよう、人間はそういう風に出来ているのだから。


そうそう。忘れるところだった。


海斗はというと、シーシャパードにやられた怪我は対したことはなく、翌日普通に学校へ登校してきた。


全身包帯まみれでミラーマンみたいだったけど。


ネット掲示板の方は、マンボウが母さんだったと書き込んだら見事な『ねーよwww』弾幕で溢れかえっていた。


もし俺が逆の立場だったら、間違いなく『ねーよwww』と書き込んでいただろう。


だけど事実なのだから仕方がない。困ったものである。