考えるのはもう止めた。
なぜ喋るんだとか、よりにもよって俺の家に住み着くんだとか、質問攻めにしたがのらりくらりとかわされて、答えを得ることはできなかった。
そんなこんなでお昼になってしまい、芽衣のお腹の虫もゴロゴロと泣き出したので、この件は一度おいて昼食を取ることにした。
冷蔵庫にあった野菜と肉を適当に切り分けて炒飯を作った。
うん。我ながらなかなかの出来だ。
テーブルに俺と芽衣、そして一応マンボウの取り分も置く。
マンボウは雑食だと言っていたが、本当に炒飯を食べるのだろうか?
半信半疑であったが、犬のようにバクバクと食べる姿を生で見ているので信じることにしよう。
俺の炒飯はマンボウに意外に好評で、美味しいと言ってくれた。
魚類とはいえ、誰かに褒められることは嬉しい。
嬉しいけれど、マンボウの犬食いを芽衣が真似し始めたのでなんとかしてほしい。



