マンボウの住む家


嗚呼、駄目だ。いよいよ頭の中がこんがらがってきた。


なぜマンボウが喋ったり不思議な力を使えるのかさえ解決していないのに、新たな疑問が次々と出てきて処理が出来ていない。


落ちつけ俺。クールになるんだ。


「なにそんなに悩んでいるの? 捨てマンボウを拾ってきたとでも思えば、簡単に問題完結よ」


捨て猫みたいなノリで言うんじゃねえ。


「猫もマンボウも同じ生き物。哺乳類と魚類の違いだけじゃない」


だいぶ違います。哺乳類と魚類かなり違います。


「私雑食だからなんでもイケるわ。三食おやつ付きでよろしくね」


金魚の餌でも喰ってろ魚類。


「これからお世話になるわよ。ご主人様」


……もう好きにやってくれ。


理解を越えた現象が起きると、人は「もうどうでもいいやー」という気持ちになるようだ。