あの痴漢を望は怒るべきではないのか…

望は私の肩を強く掴んだ。

「自分の身は自分で守らなきゃいけないんだよ!!」

私はショックだった。

私が悪いのかな?

助けを呼ばなかった私が悪いのかな?







絶対そんなことはあってはならない…

絶対痴漢が悪い…




そのときから…望と過ごした十ヶ月なんて私の頭から消えて、私は望が好きじゃなくなった。