ドキンッ……。 まただ。 母さんが僕に微笑む度に、心臓が荒く波打つ。 何で…母親相手に? おかしいだろ。 普通…。 でも、僕の顔から耳にかけて、熱を帯びていくのが分かる。 こんな気持ちになったのは、今に始まった事じゃない。 小学の高学年になった辺りからだ。