僕は間違ってる…。 母親に心が揺れるなんて普通じゃない。 だけど…… 何故だか、揺れる。 下駄箱で靴から、上履きに履き変えて、教室までの廊下を、ペタペタ歩く。 ドンッ 「…ったぁ。」 僕の腕が同じクラスの佐伯(サエキ)って女子に当たった。