トリッティーの壁から手

「そうさ、俺は誰にも見えないし触ってもらえない人間だったんだ」




「かろうじて人間だった理由はぁ?」



嫌みったらしくトリッティーは目を細めて笑った。



そりゃ、人間といえば人間か解らないけど……


実際チャールズは目の前の事態についていけていないのだ、未だに夢か幻とばかりに靄がかかった気持ちでいっぱいでトリッティーの嫌み事にも真っ直ぐ否定なんてできない。




しかし、トリッティーの発言には正直げんなりする

やっぱり仲間じゃないのかな……


だが男は気にもせずに、いつものことのように明るく言葉を発した。



「こうやって、俺からは触れるってことかな!」



「ギャッ!?」