トリッティーの壁から手




「……大事にしろっていうなら大事にする」




でも




チャールズはまっすぐ声を出した。




「僕をここから出して」




少年に女性、見えない者たちに向けられた真っ直ぐな言葉。






しかし、というかなんというか……












「だめ」




あっさりと予想通り少年が否定したのにチャールズの本を持つ手に力が込められたのはいうまでもないだろう。