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「まあ、座りなよチャス」


デコボコの床に、ちょうどよくかけられる場所をトリッティーがポンポンと叩いて座るよう促した。




しかしチャールズは動かない。




だってなんの説明も、自己紹介すらなされてないっていうのに、その中に飛び込めだなんてチャールズには到底できなかったから。







だからチャールズの口はこういうのだ


「嫌だ」


するとトリッティーが目を丸く、キョトンとした顔で言った。


「チャスは座るのは嫌いか?だけどチャスが座らないのはイヤだ」




「……違う、その前にやることがあるだろ!!」


チャールズが声を大きくして怒っている。



マレイネスはトリッティーの一段上に座り込み、タンポポの綿毛に似た髪の毛がチャールズの声で揺れたのを見ていた。