アンナはジンに一目惚れをした。 ジンもアンナに一目惚れだった。 だけどジンもアンナも鈍感なのか、すれ違いを何度も繰り返し……結局、くっついたのは卒業間際。 鈍感な二人を一番近くで見守っていた、俺とコウタとアキホ。 二人がくっついた夜に、三人で朝まで騒いだ事は、本当にいい思い出だ。 「悪い悪い。まっ、とにかく飲もうぜ」 コウタがアンナの頭を撫でながら笑う。 それは、娘を宥める父親のようだった。