第一体育館 球技大会の練習はもう終わっていて 体育館は夕日が指し 遠藤の紙を茜色に染める 「そこの器具室からボール出せ」 「うん...」 器具室の中には 沢山のバスケットボールが入っていた 私は、目の前にあるボールを持ち 遠藤に渡す 「俺が今からシュートを打つから、見てろ」 「うん」