以心伝心! 志氣高校 洋将棋部

 「アンタ達は発情期の犬みたいに、青春ごっこを続けていればいい」

 これは男子だけかもしれないが――
 子供達(同級生)の恋愛感情を支配するもののほとんどが、性欲である事を僕は知っていた。
 
 『好き』っていう言葉は、僕等の世代にあっては『ヤリたい』ってのと同義なのだ。
 クソッタレなニュー・ミュージックとか、恋愛モノの邦画が、どんな美談を語ろうが、それは虚言でしかない。
 それらは無力であると同時に、自分達の力を過信する偽善でしかない。

 『うまい棒』の新しい味に出会うほうが、はるかに感動が残る。


 だから僕は、柄にもなく過激な発言をした――。
 「アンタ達は発情期の犬みたいに、青春ごっこを続けていればいい」