以心伝心! 志氣高校 洋将棋部

 「――?」
 店員の彼女は三度、思考を停止させた。


 僕は15歳で、きっと彼女は……
 この時間に授業が無い大学生という事は、きっと大学3~4年……
 つまり21歳ぐらいなのだろうが、その様は少し可愛らしく思えた。
 
 「“この券”は…」
 と、僕は紙面上の見るべきところを指で差した。
 「ほら、どのドリンクも無料って」
 
 
 「株主優待券?」


 「そう、それ」

 株主優待券である。